2012年12月02日

選歌に関する、あれやこれ。

今回は、選歌を実際にやってみて感じたことなどを簡単にまとめておこうと思います。

詠むだけでなく選歌もやってみたいけど、労力はどれくらいなんだろう…などとお考えの方の、参考になればと考えております。

私の場合、大きく二回に分けて選を行ったのですが、本当は、最初の一回だけで終わらせるつもりでした。最初の一回の、その時点で投稿されている歌を対象に、選を行うつもりだったのです。

○一回目(11/10)

ふと、選歌をやろう!と思い立ち、24時間かけてひたすら選を行うと決め、週末を利用して選歌を行いました。どれくらい時間がかかるか全く分かっていませんでしたが、始める前は、100番目のお題まで辿り着けたらいいなあと、漠然と考えていました。しかし、まるまる24時間かけて辿り着けたのは、50番目のお題でした。

さすがにこれでは、いくらなんでも中途半端過ぎると思い、24時間が経過した後も選歌を進め、90番目のお題まで辿り着くことができました。

選歌する時期などにもよりますが、投稿歌は、最初のお題の方が圧倒的に多く、後のお題に進めば進むほど減ってくるので(←当たり前ですね)、まとめて選歌する場合、あるいは完走なさっていない方のお歌も選歌の対象とする場合には、前半は量が多いけれども後半は段々ラクになってくるということになります(←お題単位で考えた場合です)。


○二回目(12/01)

11/10以降、最後の数週間でラストスパートをかける方が多く、11/10時点の歌だけでは申し訳ないと思い、11/10〜12/01に投稿された1番〜90番目の歌+91〜100番目の歌、の選歌を行いました。前回は11/10に選歌を行っているので、それ以降に投稿された歌を確認して(←トラックバックから各人のブログへアクセスすれば、投稿日が分かります)、1番〜90番の歌の「追補版」を作成。91〜100番の歌については、一回目と同様に選歌を行いました。


一回目は約32時間、二回目は約6時間程度かかったと思います。計画性はゼロに等しいものの、二度の週末(連休)があれば、全ての歌の選歌はできるということになります。しかし、一回目は寝ずの作業も含まれているので、あまりオススメはできません。よって、計画的に、三度ぐらいに分ければ、さほど無理なく選歌できると考えてよいかもしれませんです。

こう考えてみると、例えば、ゴールした方を選歌の対象とすれば、選者の負担はさらに減らすことができます。あるいは、参加者がたった1首選歌するだけで、ゴールなさる方の人数だけを考えても、100首〜150首の歌が選ばれるはずなんですよね。

自分で選歌をしてみるまでは、どうせ選歌をするなら全ての歌に目を通して厳密にやらなければとか、さらにちょっと気の利いたコメントなんかもつけられたらいいかなとか、いろいろと思っていたのですが、最初から全部カッコ良くやらなくても、とりあえずやってみるのもアリかなと思えるようになりました。


雑文の域を出ませぬが、今日はこんなところです。
 
posted by 磯野カヅオ at 01:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 選歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月01日

選歌は続くよどこまでも! 051「囲」- 090「舌」【追補版】

054「武」

知らぬ地で起こった事情など知らず武蔵野線を今日も待ち侘び (出雲もこみ)

060「プレゼント」

食べかけの割と大きな鳥類をプレゼントにゃと置いて行かれた (高良すな)

061「企」

コンサート君を誘う(いざなう)企ては振られたふりして「代わりに行かない?」 (裕希)

063「久しぶり」

髪型を変えたメイクもかえてみた久しぶりっていうときのため (藤崎しづく)

065「酢」

ちょっとだけキミの三杯酢はあまい すれ違いなどそんなとこから (Jingo)

070「芸」

来年の芸術科目選択を誰と決めるか決めかねている (さくら♪)

072「狭」

冬の日の一番狭い森としてあなたはブロッコリーを残した (さとうはな)

濁らせてしまうみずうみ貝殻の中が狭いと気付かないまま (藤崎しづく)

073「庫」

どうやって入れたんだろう狭い車庫それよりどうやって降りたんだろう (矢野理々座)

074「無精」

無精するきみに無精をせぬ髭が生えればそれは無精髭なり (飯田彩乃)

076「桃」

「おいしない桃やったな」と桃に言うわけでもないし俺にでもない (飯田和馬)

077「転」

生きている証をうたうドリームズカムトゥルー今日の転調しずか (たえなかすず)

078「査」

窓の外に世界もうひとつあるような日を検査薬とともに過ごしぬ (飯田彩乃)

079「帯」

雨音を持たぬ夕方 しずけさを帯びたレアチーズケーキを選ぶ (黒崎聡美)

080「たわむれ」

公園にたわむれている子供らの今日は記憶に残るだろうか (黒崎聡美)

たわむれて私にヘッドホンかぶせ「いいだろ」なんてまるで彼氏だ (裕希)

083「邪」

君からのメールに嬉しくないそぶり天の邪鬼から卒業したい (裕季)

邪魔者と知らなくてごめん気まずげな帰り道さえ楽しかったよ (ちょろ玉)

085「甲」

寄り添へば寄りかかりくる愛すべき甲斐性なしの頬強く打つ (鮎美)

086「片」

みずうみを片づける気もないらしくあなたはついにうかんでこない (杜崎アオ)

087「チャンス」

瀬戸際でチャンスボールを決められぬ運命のまま菜を刻みたり (青山みのり)



※お名前等、間違えがございましたら、申し訳ありません。
 

この【追補版】は、前回の自身の選歌時(11/10以降)より12/01までに投稿されたものから、新たに選歌したものです。91首〜100首は、12/01に選歌したため、追補版はございません。


    
posted by 磯野カヅオ at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 選歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

選歌は続くよどこまでも! 001「今」- 050「活」【追補版】

001「今」

今生を花と咲きては散ることに冬の桜の白うたがはず (風橋 平)

010「カード」

こんなにも泣いているのにもう誰の声も聞けないテレフォンカード (ちょろ玉)

014「偉」

偉いねと言われるための毎日を抜け出したくて漕いだ自転車 (ひいらぎ)

018「希」

川を見にきたはずなのに川底に希少な石をさがしはじめる (久野はすみ)

019「そっくり」

僕ににたひとを探してるんですと僕そっくりのかなしみがいう (ろくもじ)

025「触」

本当はその指先に触れたくて触れられなくてグーを作った (如月綾)

026「シャワー」

水泳の授業の前の水シャワー子らは両手を合わせ修行す (海)

031「大人」

大人って 言いかけたまま膨らますもう割れそうにないチューインガム (飯田彩乃)

032「詰」

ビン詰めのマーマレードに込められた四半世紀を今夜たべます (新藤ゆゆ)

033「滝」

気付いてはくれないでしょうその滝におれの涙が交じっていても (ちょろ玉)

034「聞」

朝父を連れ帰り知る新聞の伝える事実と現実の距離 (Jingo)

鈍感なほうが幸せらしいから何も聞こえてない振りをする (如月綾)

036「右」

この道が千本通りこの先が右京区きみへと書いてた住所 (ネコノカナエ)

037「牙」

とこしえに睦みあうのも辛かろう象牙細工の二羽のうさぎよ (久野はすみ)

命名に何か悲しい事実とかあってもなくっても象牙海岸 (久哲)

038「的」

アップルパイが圧倒的な正しさで崩されてゆく白い窓ぎわ (新藤ゆゆ)

039「蹴」

蹴る人と蹴られる球はグランドに。蹴られる人は今日休んでる。(飯田和馬)

041「喫」

制服を脱いだあなたは母の顔喫茶店にも誘えないほど (小倉るい)

副顧問定年ののち喫煙室の窓の濁りの色ふかまらず (鮎美)

043「輝」

きみの瞳の奥底にある輝きをすくおうとしてまた間違える (飯田彩乃)

044「ドライ」

梅雨のなき雪国なべてドライにて賞味期限を無視する人々 (jun)



※お名前等、間違えがございましたら、申し訳ありません。
 

この【追補版】は、前回の自身の選歌時(11/10以降)より12/01までに投稿されたものから、新たに選歌したものです。  
 
 
posted by 磯野カヅオ at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 選歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

選歌は続くよどこまでも!096「拭」- 100「先」

096「拭」

イメージを払拭したき鏡台に映る明日の素顔、寒紅 (みずき)

拭くことと汚れ広げることは違う 掃除させたらだいたいわかる (猫丘ひこ乃)

清拭をすませし母は棺のなか唇にほんのり紅さしやりて (原田 町)

皿の上のソースを拭うパンのごと自ら汚れてゆく力とは (久野はすみ)


097「尾」

紅のドレスを水に揺らめかせ金魚は尾びれに微熱宿せり (たつかわ梨凰)

彗星の尾をつかまえて繰り返し私は誰と訊くような日々 (東 徹也)

表情は毅然としているつもりでも恥ずかしいほど語尾が震える (五十嵐きよみ)

結婚と尾行を両立させているきみバスタブにアイスを溶かし (我妻俊樹)


098「激」

テレビでは過激なことと響いても映せる程度の激しさである (松木秀)

激しさを増してく雨を口実に「泊まっていけば」と今日こそ言える (流川透明)

進んでも後退しても二つ目の激しく後悔するだろう恋 (ワンコ山田)

中年は激しく煙草を吸っているプラットホームのもっとも端に (黒崎聡美)


099「趣」

趣のある納屋ですね それ以外誉める言葉の出て来ない家 (なまにく)

「趣」と言へる程度に掃き残す 木枯らしに散る銀杏落ち葉を (佐藤紀子)

万が一用があるならいつだって無趣味なぼくは壁際にいる (飯田和馬)

汽水域ばかりの日々に子育ても料理も所詮趣味に終わりぬ (青山みのり)


100「先」

マネキネコダックの着ぐるみ今週は先輩がやるやっぱり上手い (フユ)

たやすくは先を語らぬひととゐて海に入りゆく落日を見る (白亜)

来世もタイタニックの先端で笑いあってるふたりでいたい (やや)

昨日にも今日にも飽きて日めくりに先ずは子猫をさがす夕暮れ (青山みのり)



※お名前等、間違えがございましたら、申し訳ありません。
 
  
posted by 磯野カヅオ at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 選歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

選歌は続くよどこまでも!091「締」- 095「樹」

091「締」

愛されることの幸せかみ締めてコンパクトの蓋ぱちんと閉める (nobu)

いつからか比喩ではなくて文字通り胸が締めつけられる気がする (はぼき)

靴ひもを締め直したらもう一度つまずく前から始めればいい (五十嵐きよみ)

水道の蛇口をきゅっと締めながら転校すると告げたね、君は (白亜)


092「童」

童顔で幼く見える僕だけど頼ってほしい頑張るからさ (薫智)

掌に消毒の泡を擦り込んでマスクを着けてゆく児童館 (秋月あまね)

向日葵と背比べする童女らの眩しさは陽のためのみならず (真桜)

早送りできぬものとしレンタルの映画予告と大童のわれ (梅田啓子)


093「条件」

無条件にイエスを言い続けることの誇らしくまた甘いゆうぐれ (佐竹弓彦)

条件を減らしましょうとコンサルの人に言われて10個に減らす (南野耕平)

ひとことが余計で交換条件のように聞こえてしまう約束 (五十嵐きよみ)

人になるための条件教えてやるし雨と一緒に降って来い、空 (ちょろ玉)


094「担」

担当ですと挨拶に来し看護婦の声の明るき夕べの病室 (西中眞二郎)

これからの日本の国の担い手は汚染とともに生きる覚悟で (遥)

担うべきわが花はただ歌うことかいつか骸となるまでの日を (佐竹弓彦)

担当者不在のために一切の愛に応えることが出来ない (あみー)


095「樹」

記念樹と言い張るのならそれも良しふたり見上げましょうか鉄塔 (中村成志)

街路樹に巻きつけられた電飾がただ刺々と浮かぶまひるま (黒崎立体)

街路樹に番号札がつけられてそれらも街の備品だと知る (はぼき)

やわらかい樹木にもたれぼくたちは双子を授かるような気がする (ちょろ玉)


※お名前等、間違えがございましたら、申し訳ありません。
 
  
posted by 磯野カヅオ at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 選歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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