2009年03月17日

024:天ぷら(磯野カヅオ)

憂き事に天ぷら喉を通らざり 空を仰いで春雨を食ふ
posted by 磯野カヅオ at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 私のブログ「見沼田圃の畔から」に、御作の観賞記事を書かせて頂きました。お暇な折にご覧下さい。
Posted by 鳥羽省三 at 2009年04月25日 10:13
<お題「天ぷら」の歌について書いてみる。>

気持ちが晴れないことがあって天ぷらが喉を通りません。
空を仰いで春雨を食べます。

この歌の文字通りの意味は、ひとまず上の通りです。

この歌は、五七五と七七の間を一字空きにしています。なので、五七五と七七の間には"何か"があります。この歌では、時の経過あるいは場の移動がありました。

この歌で"天ぷらが喉を通らない人"は室内で天ぷらを食べています。天ぷらを専門的に扱っている"天ぷら屋"で食べているイメージです。

でも、天ぷら、食えねぇな・・・。

天ぷら屋を出ると、外では雨が降り始めています。空は明るく、まだ降り始めたばかりの、春雨。

「雨かぁ・・・」と空を見るこの人に、春の雨が降ります。

空を見ると、なんとなく口が開いてしまうことがあります。この人も、なんとなく口を半開きにして、空を見ました。

「雨かぁ・・・」と空を見るこの人に、春の雨が降ります。


(この時、春雨は無意識に口で受けていたのか、あるいは途中からは意識的に口に入れていたのかもしれません)


という、歌です。


読み手がどのように解釈するのかはもちろん自由なので、鑑賞する側の人が誤読を恐れる必要はほとんどないと言ってよいと思いますし、その点ではこの"解説のようなもの"もあまり意味はないかなあと思いつつ。


鑑賞コメントなどをまとめておられる方には、深く頭の下がる思いです。


以上です。
Posted by 磯野カヅオ at 2009年04月25日 23:33
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