2012年11月11日

見切り発走!24時間選歌マラソン!026「シャワー」- 030「敗」

026「シャワー」

「そんなにも酒が好きか?」と眞夜中のシャワーヘッドが首を傾げる (酒井景二朗)

夕立に気を取られる生徒達英語教師はジャストアシャワーと (只野ハル)

突然に夕立激しく降りたればシャワーシャワーと子ら駆け出しぬ (七十路淑美)

感情はふらつきやすい水温が安定しないシャワーのように (五十嵐きよみ)

立ちつづけのシャワーが入浴サービスへそしてホームへ母は行きたり (由布子)



027「損」

生活は充実してるはずだけど損することにひどく怯える (夏実麦太朗)

微笑みを損なうことが怖かった肯定ばかりし続けた頃 (こはぎ)

誕生日、ホワイトデーにクリスマス。特別損失計上したい (御子柴 楓子)

大地震 家屋倒壊 大打撃 確定申告 雑損控除 (エクセレント安田)

阿呆なのが唯一取り柄の僕ですが損はさせないまずは踊ろう (おかき)

 

028「脂」

脂粉の香きみに移さじ午後の陽に傾(かたぶ)くまでの倫(のり)を保ちつ (紫苑)

脂取紙で折ったら脂鶴千羽並べてあとはきたかぜ (ありくし)

脂っぽい料理は禁止、禁止って室井佑月に怒られる夢 (天鈿女聖)

愛される脂肪になったおっぱいは愛される名前を授かって (古屋賢一)

校庭に臙脂のジャージが並びいる十七歳のからだを秘して (梅田啓子)
 



029「座」

腕時計大切そうに填めるのを裸のままで座って見てる (空音)

恩寵という名のひかり身に受けて玉座のような切り株にいる (粉粧楼)

カーテンの中膝抱え座り込む青森行きの寝台特急 (真桜)

途上にて一人かも寝む草枕とりとめも無し星座を見上ぐ (藻上旅人)

亡き祖父の手作り座椅子今もなお定位置にありふるさとの家 (はぼき)

 

030「敗」

春花のたふとき花を与へたい 敗北になほ慣れえぬ母へ (tafots)

こぎぬける船路にたけて荒浪に敗れるすべを習はない子ら (芳立)

勝ったのは私の方で何故かしら敗けたあの子に集まるひかり (本間紫織)

天辺に登れば空が見えるはず 一敗くらいなんてことない (青野ことり)

小説を大人になっても読んでいるなにに敗れた彼か知らぬが (み)



※お名前等、間違えがございましたら、申し訳ありません。
 
 
posted by 磯野カヅオ at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 選歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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