2012年11月11日

見切り発走!24時間選歌マラソン!036「右」- 040「勉強」

036「右」

付け文は右かいつぶり、右桔梗、左猫を経てお糸の許へ (佐竹弓彦) 

「O」の字は左回りに書くけれど「Q」の字はつい右回りになる (五十嵐きよみ) 

右側に居た気配まだ覚えてて素直に右が向けないでいる (ワンコ山田) 

無理をして右利きのふりしてるけどそろそろ本音の自分出したい (星桔梗) 

千人の拍手よりまだ嬉しきは首席奏者の差し出す右手 (鮎美) 


037「牙」

たとうればわが絆とは祖母からの受け継ぎたりし象牙の箸なり (はこべ) 

葡萄牙(ポルトガル)、西班牙(スペイン) イベリア半島に二本の牙が並んで生える (五十嵐きよみ) 

牙をむく相手をたぶん間違えた朝(あした)になれば慌てふためく (星桔梗) 

この指を噛み切るほどの牙を持つ犬の純情「待て」と言われて (やや) 

ワンピースのタグ引きちぎりわたくしが牙もつことをはっきりと知る (黒崎聡美) 

 
038「的」

ブログにもツイッターにも残さないあなたと過ごす私的な時間 (空音) 

標的をわざと外してみるも好し百点などは狙わずとも好し (ひじり純子) 

遅々として進まぬ議論のただ中でさらりと的を射る君がいる (コバライチ*キコ) 

的確にグリーンピースを除きゆくあなたの白い春の指さき (さとうはな) 

グルグルと間接的に手渡され冷めた紅茶のような伝言 (南野耕平) 

 

039「蹴」

蹴球に疎しというは米国で英語話せぬことに変わらず (平和也) 

幾にちをともに送らむ夕なぎの湖(うみ)を蹴立ちて千鳥のゆきぬ (ケンイチ) 

じゃあまたね小石と語り帰る道 一蹴りごとに寂しさ募る (椋) 

青空を蹴り上げたくて漕いでいたブランコ きっとみんな正しい (本間紫織) 

ちょうどよく静かな壁が無いことを恐れてるからもう蹴れません (音波) 

 

040「勉強」

語らふも生きながらへる勉強と花影の下酔ひて歌へり (槐) 

勉強を投げ出したくなる青空が窓の向こうに広がっている (五十嵐きよみ) 

「勉強になります」と言ひ引き下がる 反論したきをぐつと押さへて (佐藤紀子) 

勉強を教えてください中性詞から女性詞になる一時間 (莢豆) 

本当は歌を勉強してみたい もしも私が姫でなければ (睡蓮。) 



※お名前等、間違えがございましたら、申し訳ありません。
    
     
posted by 磯野カヅオ at 05:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 選歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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