2012年12月01日

選歌は続くよどこまでも! 001「今」- 050「活」【追補版】

001「今」

今生を花と咲きては散ることに冬の桜の白うたがはず (風橋 平)

010「カード」

こんなにも泣いているのにもう誰の声も聞けないテレフォンカード (ちょろ玉)

014「偉」

偉いねと言われるための毎日を抜け出したくて漕いだ自転車 (ひいらぎ)

018「希」

川を見にきたはずなのに川底に希少な石をさがしはじめる (久野はすみ)

019「そっくり」

僕ににたひとを探してるんですと僕そっくりのかなしみがいう (ろくもじ)

025「触」

本当はその指先に触れたくて触れられなくてグーを作った (如月綾)

026「シャワー」

水泳の授業の前の水シャワー子らは両手を合わせ修行す (海)

031「大人」

大人って 言いかけたまま膨らますもう割れそうにないチューインガム (飯田彩乃)

032「詰」

ビン詰めのマーマレードに込められた四半世紀を今夜たべます (新藤ゆゆ)

033「滝」

気付いてはくれないでしょうその滝におれの涙が交じっていても (ちょろ玉)

034「聞」

朝父を連れ帰り知る新聞の伝える事実と現実の距離 (Jingo)

鈍感なほうが幸せらしいから何も聞こえてない振りをする (如月綾)

036「右」

この道が千本通りこの先が右京区きみへと書いてた住所 (ネコノカナエ)

037「牙」

とこしえに睦みあうのも辛かろう象牙細工の二羽のうさぎよ (久野はすみ)

命名に何か悲しい事実とかあってもなくっても象牙海岸 (久哲)

038「的」

アップルパイが圧倒的な正しさで崩されてゆく白い窓ぎわ (新藤ゆゆ)

039「蹴」

蹴る人と蹴られる球はグランドに。蹴られる人は今日休んでる。(飯田和馬)

041「喫」

制服を脱いだあなたは母の顔喫茶店にも誘えないほど (小倉るい)

副顧問定年ののち喫煙室の窓の濁りの色ふかまらず (鮎美)

043「輝」

きみの瞳の奥底にある輝きをすくおうとしてまた間違える (飯田彩乃)

044「ドライ」

梅雨のなき雪国なべてドライにて賞味期限を無視する人々 (jun)



※お名前等、間違えがございましたら、申し訳ありません。
 

この【追補版】は、前回の自身の選歌時(11/10以降)より12/01までに投稿されたものから、新たに選歌したものです。  
 
 
posted by 磯野カヅオ at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 選歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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